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2011年8月29日 (月)

仕事について考える

先日、母校の大妻の大学の広報の方から、卒業生として取材を受けたんです。ダメ生徒だったので、なんだか申し訳ない限りでしたが。

短大の人とか、就職でやっぱり大変みたいですね。でも、仕事は自分の生き方としてすごく大切な部分だし、適当にあてずっぽうに就職活動しまくるっていうのも違う気がするし。自分のことをよく知って、自分の人生をどうしていきたいか、ちゃんと考える時期ですから、大変なのは仕方がない気もする。

私が卒業した1992年は、最後のバブル期で、会社説明会行くと交通費がもらえるような、そんな時代でした。だから、全然状況も違いますが、好きなことを仕事にしよう!みたいな風潮もなかったんですよ。取材を受けながら思い出しましたが、すごくいろいろなタイミングが微妙に折り重なって人生って成り立っていったりするんだなぁ・・・としみじみ感じたりします。

菓子研究家という仕事はつくづくよくわからない仕事だと思っています。こうして続けていられていても、まだよくわからない。私の人生は、こうして仕事について考えまくることになっているのかなぁとか、そんなことも思います。仕事については、人よりもすごく考えさせられている気がするんです。

20代、フランスに留学して帰ってきて就職した料理学校の時が一番くよくよ(?)仕事について考えていました。事務局の仕事で、受付なんかにいると、生徒さんから就職の相談とか受けることも多かったですし、学校説明会で、卒業したら、どんな進路が・・・とか質問されますし。自分自身がフランスまで行ってその学校の卒業生だったりもするので、あんまり大きい話もできないし、かといって、夢を潰すようなことも言えないし。はっきりいって自分次第なんだけど。

パティシエって書かれることには抵抗があるんですよ。すごく好きなお店で、1年やってみて挫折したから。向き不向きを乗り越える根性も必要なのかもしれないけれど、好きかそうじゃないか、その本当の答えを知ってるのは、自分だけ。好きかどうか、本当のところの答えを導き出すのは、自分とすごく向き合う必要がある。意外とムードに流されちゃってるんだと思う、人は。結局、一生お菓子作ってたらそれでいいんじゃないんだな、私は。と悟ってしまった時に、やめる決断をつけました。でも、お菓子は大好きなのです。どうにも好き。お菓子屋さんで仕事をしてみたら、パティシエ以外にも、お菓子に関わる仕事ってあるんだと気が付いたこともあり、続けてお菓子の仕事をしよう!と心に誓いました。

お菓子が好きな気持ちというのが、私の仕事の原動力でもあり、仕事として続けていける理由です。好きという気持ちはつくづく不思議なものです。人によって好きなものが違うのは、みんなが好きなことが同じだったら世の中は成り立っていかないからなのだとも思います。でも、だからこそ好きなものに出会ったら、飛び込んで、すっかり浸ることが大事だとも思っています。

でも、まぁそこは仕事ですから。好き以外にも、できる能力というのもあるとは思います。特にパティシエのような技術職は。だから、早くに挑戦して、早くその仕事を体験してみるというのも大切なんだと思います。私は根性なく1年でパティシエ修行をやめてしまったけれども、こうしてお菓子を作っていく仕事に向いてないという客観的な見解もあったんです。自分だったら、もっと企画的な仕事がいいな、とか。だから早めに辞めて方向転換したことはよかったなぁと思っています。でも、できたらこういう気の迷いは、学生のうちに済ませておいたほうがいいって思います。年齢は関係ないよねって20代でも30代でもずっとリセットし続けていたら、時間がもったいない。やっぱり仕事は経験を積むものだとも思うので、ちゃんとその軌跡がわかる履歴書にしたいじゃないですか。

あぁ、またこうして仕事について考えてしまった。でもこうして仕事に就いてからも、ずっとずっと悩むっつうか、仕事については考え続けることになるんだと思うんです。自分の人生だものねぇ。だから、就職活動、大変だと思いますが、どうか、後輩の皆様、今のうちにいろいろと悩んでほしいと思います。

お菓子屋さんに憧れる人は多いと思いますが、実際、仕事をしてみるというのが一番よくわかるとも思います。うちのお店でもスタージュ(インターン)を受け入れていますが、全然応募がありません(笑) せっかくチャンスを提供できるのになぁ・・・。

パティシエに憧れている学生の方々は、お金儲けのバイトに走らず、これからクリスマスでお菓子屋さんは猫の手も借りたい季節になってくるので、たとえば行きたいお店に、お手紙を書いて、『タダでもいいので3ヶ月働かせてください』とか、お願いしてみたらどうでしょう。で、そうすると、そこで経験したことは自分の一生の財産になるし、そこで出会った人間関係も財産になります。お金じゃ買えないことをできるのが、学生時代の特権なんですよね。そうそう、あぁ、この前の取材でこれが言えればよかった。就職活動って、型にはまらず、そうやって人間関係を作っていくのが私はいいと思うんですよ。

あ、夜中の手紙になってしまった・・・

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